アトミミ&チビ

キジトラ&茶トラ オス


 

未だに、思い出すと胸が痛む。

出会いも、別れも、突然で、本当に不思議な二匹だった。


きっと、今もいっしょにいるんだろうな。


アトミミとの出会いは誘拐。

ミミを捜している時にみつけて、てっきりミミだと思って家まで抱いて帰った。

猫違いだとわかってからも何となく家に居付いた。

 

チビは近所に捨てられていて、なぜかアトミミがかいがいしく面倒をみることに。

オス同士なのに親子以上に仲が良くて、天国にまでいっしょにいってしまった。


ある日突然現れた、ミミのそっくりさん。推定1歳くらい?

 

 

その日のうちに階段を上がって二階に行くし、おねむになったらミミのベッドでこの通り。
勝手知ったる振る舞いに、「ホントに別ネコ??」とこっちはいたく動揺。


近くの駐車場に捨てられていた子猫を、ミミが拾ってきた。
可哀想なくらいにガリガリ。しかも虐められたのか、人の姿を見たら怯えて逃げる。(なので、この写真は隠し撮り)

甲斐甲斐しくお乳をやって面倒をみるミミお母さんと甘えるチビ。(って、ちょっと待て。ミミはオスだぞ)

アトミミがいっしょだと、子猫も家の中までついてくる。

こうなったらしめたものなので、子猫に食って食って食わせまくった。

 

「お母さーん、おっぱい出ないー」
「お父ちゃんと呼びなさい」




1月。チビ、事故死。
享年、推定六ヶ月。

片目が見えなくなるほど、辛い目に遭って、
ミミと出会って、飢えと寒さからは解放されたけど、
やっぱり人間が怖くて、ビクビクしてて。
でも、やっと安心して、やんちゃな素振りを見せ始めた矢先だった。


6月。あとミミ、事故死。
享年、推定3歳。

本当に、信じられないくらい素直で、かしこくて、優しくて、いい子だったのに、
チビが死んだのと、ほとんど同じ場所ではねられた。

チビが独りぼっちで寂しがってるから、追いかけていったのかなぁ。